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第6話 (92.03.09放映)
〈解説〉 |
『パンジーの花』を軸に、すれ違うマリーベルとタンバリンの心を描く一作。子供の頃、仲の良かった友達とケンカして気まずい思いをした記憶はおそらくみんな持っているはず。そうした頃を懐かしく思い出させてくれるのもこのシナリオの面白さかもしれない。
〈ストーリーあらすじ〉 |
今日は、マリーベルとタンバリンが出会った記念日。花魔法界では十万年に一度、魔法使いとシーリーコートが出会った日に友情の証としてプレゼントを交換することになっているのです。二人でプレゼントを交換してみんなでお祝いです。
‥‥マリーベルが赤ちゃんだったころ、野原でつかんだ一輪のパンジー、その花の妖精がタンバリンでした。花魔法界の定めに従い、それ以来、ともに助け合って生きてきたのです。そして今年はそれからちょうど五十万年目。しかし昔を懐かしむのもつかの間、お祝いでローズおばあちゃんが作ってくれたローズパイをマリーベルのふとしたはずみでタンバリンがまるごと食べてしまったのです。「ちょっとタンバリン! あんたなんてことするのよ!」「なんだよ自分の不注意をたなに上げてさ!」
なんと、タンバリンとマリーベルがケンカしてしまうのです。タンバリンもマリーベルも意地っ張り。タンバリンはどこかへ行ってしまい、とても仲直りしそうにありません。ユーリとケンは困ってしまいます。
でも、二人ともやっぱりどこか寂しい。お互いのプレゼントを見てますます寂しくなりました。「そうだ! パンジーの花よ!」 ユーリはパンジーの花で二人を仲直りさせようとします。ところがお店のパンジーの花は売り切れ。ケンとリボンと一緒にベルル山へ花をつみに行きました。
ところが、パンジーの花は流れの速い川を渡した丸木橋の向こう岸の崖に‥‥ケンはマリーベルとタンバリンのために、勇気をふりしぼってとうとうパンジーの花を手に入れます。しかし花をつんだのもつかのま、ケンは足を踏み外して川に落ちてしまいます。陰からそれを見ていたタンバリンが助けに飛び出てきたけれどとてもケンを助けられそうにありません。ユーリはマリーベルコンパクトでマリーベルを呼びます。
でもタンバリンとマリーベルの心が通じていないために、マリーベルは花の魔法使いになれないのです。どんどん流されていくケン‥‥それを見て二人は自分たちがケンカしていたことを反省したのです。その時、ケンの持っていたパンジーの花が光り、タンバリンから魔法の花びらが出るようになったのです。「マリーベルの、花魔法! マリリンベルルンリンリンリ〜ン、パンジーさん、ケンを助けて!」 パンジーは大きな花びらになってケンを助けたのです。マリーベルとタンバリンの出会いをくれたパンジーの花は、またこうして二人を仲直りさせてくれたのでした。
〈次回予告〉 〜 #7 「大好き! ジュリア!」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。最近、リボンの様子がおかしいの。いっつもぼーっとして、ごはんも食べないんだって。どうやら好きな子ができたみたい。だったらアタックアタック! 男の子なら、がんばってみなきゃ! 次回、花の魔法使いマリーベル、『大好き! ジュリア!』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24