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第30話 (92.08.24放映)
〈解説〉 |
28話に続くビビアンのシナリオで、ビビアンが主人公のシナリオの中でも特に人気の高いシナリオである。マリーベルとビビアンの間の溝が取り払われるひとつの決定的なターニングポイントにもなっている。
〈ストーリーあらすじ〉 |
今日は子供たちみんなでスケッチブックを片手にハイキングにおでかけ。湖が見える丘の上からみんなで写生会です。ところがビビアンは「あたいは何も描かないわよ、マリーベルがどうしても行こうっていうから来てあげただけ。」 そういうビビアンもスケッチブックを片手に新品の絵の具まで用意してきています。思い思いの場所に座ってみんなでスケッチ開始!
「あ〜あ、たいくつ。やっぱり写生なんてつまんないわ‥‥」 ビビアンがぼやいていると横からなにか物音が。なんと、ウサギさんがビビアンのバックからお弁当をくわえて逃げ出ていくのです! 「あたいのおべんとう!」 ビビアンはウサギさんを追って森の中に入って行きます。
お昼にしようと思って集まると、ビビアンがいないことにみんなは気付きます。スケッチブックも残っているのに‥‥リボンによれば、どうやらビビアンは森の中のよう。ところが、マリーベルたちが森に入ろうとするとなにか見えない壁ではじきかえされてしまうのです。「いったいどうなっちゃったの‥‥?」
その頃、ビビアンは森の奥深くで道に迷っていました。「どこなんだろう‥‥」「モーリィの森だよ!」 ビビアンの前に突然現れたこの森の妖精のモーリィ。妖精なんていないと思ってるビビアンも、ウサギや怪獣に変身するモーリィを見てびっくり。さっきのウサギの正体はこのモーリィ。「あ、あんたホントに妖精なの?」 話をしてみれば、モーリィもマリーベルは趣味じゃないみたい。二人は気が合うのです。
花魔法でも森に入れず困ってしまうマリーベルたち。これはどうやら妖精のしわざのよう。森の妖精といえばモーリィ。モーリィは森に入った子どもを道に迷わせて楽しむいたずら妖精。マリーベルは空から、ユーリたちはもういちど野原を探しに戻るのです。
モーリィはビビアンを野イチゴのなっているところや、太陽の光で水が黄金に輝く金の泉に案内してあげたり。二人で仲よく遊ぶのです。あっという間に時間は過ぎ、遊びつかれてそろそろ帰ろうとビビアンは言います。雲も出てきて空は今にも泣き出しそう。「風邪なんかひくもんか、ビビアンは強い子だろ、もっと遊ぼうよ!」 出口を教えてくれないモーリィを無視してビビアンは森を出ようと歩き出すのです。ところがそんなビビアンの前に、さわったものを食べてしまう恐ろしい人食い花のデビルフラワーが! しかしなんとモーリィが、ビビアンをかばってデビルフラワーに捕まってしまうのです。
「モーリィ! 捕まっちゃったの?! 早く姿を消すとかなんとかして逃げなさいよ!」「それが、ダメなんだよ‥‥ビビアン、いじわるしてごめんね、ぼくさびしくてさ、ビビアンに友達になってほしかったんだよ‥‥ぼく、君に会えてよかったよ、さようなら‥‥」 完全にデビルフラワーの中に飲み込まれるモーリィ‥‥デビルフラワーを叩くビビアンもはじき飛ばされてしまうのです。
いつの間にか降り出した雨の中、デビルフラワーの前に立つビビアン‥‥「マリーベル! お願い、モーリィを助けて! あたいじゃどうにもならないのよ!」 しかしいくら叫んでもマリーベルはやってこないのです‥‥「そうよね、あたいが呼んだって来てくれやしないわよね‥‥いつもいじわるばっかりしてるんだもん‥‥‥ごめんね‥‥モーリィ‥‥」 とその時、ビビアンの足もとが突然輝きだし、その中からマリーベルの花が。花から出てきたマリーベルコンパクトを通してマリーベルがやってきてくれたのです!
「おまたせ! マリリンベルルンリンリンリ〜ン、デビルフラワーよ、きれいなお花にな〜れ!」 マリーベルの花魔法でデビルフラワーはきれいなお花に。モーリィも花の中から無事に出てくることができたのです。
「ビビアン、また遊ぼうね!」 モーリィはデビルフラワーを連れて花魔法界へと帰っていきました。モーリィを見送るビビアンもうれしそう。マリーベルとビビアンはまたちょっぴりおともだちになれたのでした。
〈次回予告〉 〜 #31 「フラワードアで大混乱」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。ユーリとケン、それに、ビビアンたちといっしょに、フラワードアを通って妖精たちのカーニバルに、しゅっぱつ! ええっ? あたしたちのるすに、ジートがフラワーハウスに? でもだいじょうぶ! フラワードアには、すてきなひみつがあるんだもん! 次回、花の魔法使いマリーベル、『フラワードアで大混乱』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24