第4話 (92.02.24放映)

〈解説〉

 3話「らく書き天国こんにちは」に続いて今度はケンが主人公のお話。ユーリに対してアデリーという女の子らしさを引き出す内容だったのに対して、こちらはケンに対して自転車。見事な取り合わせと言えるだろう。

〈ストーリーあらすじ〉

 ケンはパパといっしょに自転車の練習をしていました。ケンは自転車に乗れないのです。練習させるパパは元サイクリング部の部長さん。とてもがっかり。 その話を聞いたマリーベル、「自転車に乗れるようになるには、まず、慣れなくっちゃ!」 花魔法の自転車でみんなでサイクリングに出発です。

 自転車に乗って追い抜いていったケンを見てビビアンやボンゴ、タップもびっくり! 「もう、マリーベルのやつちょっとかわいいからってなまいきよ! 追うのよ!」 三人はマリーベルたちを追います。

 ところがトンネルの前に来ると3人は怖がって帰っていってしまいました。ドラゴンがいるというのです。ケンもユーリもちょっと不安そう。でも、トンネルを抜けるとそこにはきれいな湖が広がっていました。

 三人は、湖を見下ろす広場で止まりました。「ね、簡単でしょ、自転車なんて。」ケンは今度は普通の自転車の練習です。魔法の自転車で慣れたケンは、転びながらもだいぶうまくなりました。「それじゃユーリ、あたしたちはきいちごでもつみにいきましょうか。」 二人は広場から少しそれたところになっているきいちごをつみにいきました。

 ふと耳をかたむけると、湖の向こう岸で誰かがマリーベルを呼んでいます。マリーベルがタンバリンといっしょに行ってみると、その声の主はタンポポさん。おなかをすかしたてんとう虫くんたちがタンポポさんの葉をあちこちかじってしまっていたのです。「てんとう虫さん、タンポポさんがこまってるから、葉っぱは一枚だけいただくようにしてくださいね。」

 ところがその時、ガケのそばできいちごを摘んでいたユーリは足を踏み外してしまい、かろうじてガケから出ている木にしがみついていました。マリーベルを呼ぼうとマリーベルコンパクトを出したユーリですが、ふとしたはずみで落としてしまうのです。「自転車よ、ケン! あなたがマリーベルを呼んできて!」

 ケンは勇気を出して自転車でマリーベルを呼びに行きます。途中、くじけそうになりながらもケンは自転車を乗りこなし、マリーベルに会うことができました。しかし、ユーリは力尽きてとうとう手を離してしまい、ガケを落ちていきます。「マリリンベルルンリンリンリ〜ン、森の木さん、ユーリを助けて!」 間一髪、マリーベルの花魔法で森の木が伸びてきて落ちてくるユーリを受け止めてくれたのです。

 夕方、ひとりで自転車に乗って帰ってくるケンを見て、パパは大よろこび。「やっぱりケンはパパの子だ!」

〈次回予告〉 〜 #5 「サニーベルの思い出の木」 〜

 サニーベルの街にある、大きないちょうの木が、切り倒されることになったの。若葉も、芽も出てこないから枯れちゃったってみんながいうけど、ほんとはくたびれてるだけなのよ‥‥ユーリ、ケン、みんなでいちょうの木を元気づけてあげましょう! 次回、花の魔法使いマリーベル、『サニーベルの思い出の木』。マリーベルに、おまかせよ!


  

Marybell Story Digest Ver.1999.07.24