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第9話 (92.03.30放映)
〈解説〉 |
四月直前の時期に桜という季節感のあるストーリーだが、マリーベル全話から見た場合はユーリやケンが初めて妖精を目の当たりにするというひとつのターニングポイントの役割も果たしている。
〈ストーリーあらすじ〉 |
春の暖かさを連れてきてくれる春の嵐、それは風と雷と共にサニーベルの街にもやってきました。嵐が過ぎ去ったあと、街じゅうは春のお花でいっぱいになりました。
ところが辺り一帯の桜は咲いているのに、どうしたわけか桜ヶ丘の桜だけがまったく咲かないのです。このままではサニーベルの街の記念行事、桜カーニバルができなくなってしまうかも。桜カーニバルはサニーベルの街の桜が咲くのを祝うお祭り。でも桜カーニバルは昔から、桜ヶ丘の花が満開になったら行うことになっていたのです。桜ヶ丘の花が咲いていないのは、妖精の桜まつりが開かれていないから。「じゃあ、妖精たちが桜まつりをやってくれれば、桜ヶ丘の花も咲いて、桜カーニバルができるってわけ?」「そういうこと。」 マリーベルたちは桜ヶ丘に登って妖精に会いにいきます。
丘の上では妖精たちがなにやら話をしていました。ユーリとケンが近付いたのでびっくりして隠れてしまう妖精たち。「妖精さんたち、こわがらなくてもいいわ、わたし、マリーベルよ!」 妖精たちは姿をあらわしたものの、なにやらあわてているみたい。そのうちに一人がマリーベルに助けを求めてきました。
妖精たちは春の嵐が吹いた日に、妖精の桜まつりをしていたのです。ところが桜を咲かせたのもつかの間、その桜の木に落ちた雷でできた異次元の穴の中に妖精の笛を落としてしまったのです。妖精の笛がなければ桜を咲かせることができないばかりでなく、もし桜の花が咲かなければ桜ヶ丘の妖精たちはみんな死んでしまうのです。しかもその異次元の穴はだんだん小さくなっていきます。閉じかけているのです。もし穴に入れば、下手をすれば戻ってこられないかもしれない‥‥「あたし、行くわ!」「あたしも!」「ぼくも!」
「マリリンベルルンリンリンリ〜ン、花の馬車よ、出ておいで!」 マリーベルたちは花の馬車に乗って異次元の穴に入っていきました。ところが異次元の穴の中はすごい雷。このままでは笛を見つけられません。「魔法の花火よ、この世界を照らして!」 おかげで雷も静まり、笛を見つけることができました。ところがそれと同時に魔法の花火が切れてしまうのです。すごい雷に加えて閉じていく異次元の穴‥‥このままでは帰れなくなってしまいます。「フラワーワープよ!」 マリーベルはステッキを振って花馬車をワープ! なんとか花馬車は地上に戻ってくることができました。
笛を使って妖精たちの桜まつりが始まります。桜の木もだんだん花をつけて満開に‥‥そして次の日は、待ちに待った桜カーニバルです!
〈次回予告〉 〜 #10 「妖精ハンター・ジート登場!」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。サニーベルの街にやってきた、バートさんの甥のジート。妖精のことを信じてるおもしろいお兄さんだと思ったんだけど、なんと、妖精ハンターだったの。妖精さん、気をつけて! 次回、花の魔法使いマリーベル、『妖精ハンター・ジート登場!』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24