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第46話 (92.12.14放映)
〈解説〉 |
ちょっとクリスマスには早い時期に放映された本シナリオだが、ふだんのコミカルな内容にクリスマスという付加要素が加わった感じで一層たのしく仕上がっている。
〈ストーリーあらすじ〉 |
花馬車に乗って北極にやってきたマリーベルたち。今日は北極に住んでいるというサンタクロースさんに会いに来たのです。「ねえマリーベル、サンタさんって、やっぱり絵本に出てくるみたいなヒゲをつけたおじいさんなの?」「それは会ってからのおたのしみ!」
ところがサンタさんはお留守みたい。その家の納屋から出てきたのはなんとババベル。「留守? そんなはずは‥‥」 家の中ではジジベルがミッチーという人気アイドルのテレビ番組を見て踊っていたのです。「じつはサンタクースはジジベルなんだなこれが。」「え〜っ!」 あまりのことにみんなびっくり。ジジベルたちが用意したクリスマスプレゼントを見てまたびっくり。ジジベルはクリスマスの夜、このたくさんのプレゼントを持って世界中をかけまわるのです。
そしてクリスマスイブが明日にせまった日の夜。パパベルやママベルもこの時期はテレビに出たりと大いそがし。ジジベルもトナカイに乗って北極を出発しました。
ところがその夜中、マリーベルの家にびしょぬれになったジジベルがやって来るのです。なんでも途中で汽船のけむりに巻き込まれて墜落、ケガはなかったもののプレゼントの袋を落としてしまったというのです。
次の日、ジジベルたちはみんなで港にやってきます。「どの荷物かわかるの?」「それなら大丈夫、わしの袋にはミッチーのサイン入りステッカーがついているぞい。」 しかし袋を見つけたのもつかの間、なんと、以前フラワーハウスに乗り込んできたどろぼうのヘビーとライトがぶつかってきたのです。ブラとノッポが追ってくると自分たちが持ってきた現金入りの袋と間違えてジジベルの袋をかかえて逃げ出します。マリーベルたちは大あわてで二人を追うのです。
ブラとノッポから逃れるためにヘビーとライトは袋をゴミ箱に隠して走ります。後から遅れてやってきたジジベルとリボンが偶然その袋を見つけたものの、ジジベルはそこにいたネコに追っかけられてしまいます。その上そこにやってきた本物のミッチーが、なんとそれをコンサート用のクリスマスプレゼントの袋とかん違い。ワゴン車に乗せてコンサート会場へと持っていってしまったのです。
ヘビーとライトをつかまえてジジベルと合流、袋を置き去りにしたところに戻ったマリーベルたち。リボンからミッチーが持っていってしまったという話を聞き、みんなはコンサート会場へ。ところが会場のところに止めてあるワゴン車に残っていた袋は全部本物のコンサート用プレゼント袋。ジジベルの袋は残っていなかったのです。と、会場からミッチーの声が。「それじゃみなさ〜ん、クリスマス袋の抽選会を行いま〜す☆」
大あわてで会場に入るマリーベルたち。「あたしたちの抽選番号は?」「五九六四よ」「マリーベルタンバリン! 魔法の電卓、出ておいで!」 抽選番号がちょうど五九六四を指したかと思うととつぜん五九六二に! 「えーっ?!」 あわててもう一度魔法で五九六四に。しかしまた五九六二に! 「だれかが魔法を使ってる!」「誰じゃ魔法を使うのは! ミッチーのプレゼントはわしのもんじゃ! 誰にもわたさん! わたさんぞい!」‥‥なんとジジベルが魔法を使っていたのです。あわててやめさせるマリーベルたち。「あれはジジベルの袋なの! 早く魔法をとめて!」 しかし時すでに遅く、「おめでと〜! 五九六三番の人、ステージへどうぞ〜!」‥‥ところがステージに上がってきたのはなんとジート。ジートはステージで袋を受け取るとさっそく開けようとします。「いかんぞい! 袋を開けたら山のようなおもちゃがいっぺんに飛び出してしまうぞい!」 ところがその袋の中から出てきたのは服やらパンツやら‥‥「あれは?!」「‥‥わしのパンツじゃ‥‥」
結局、本当のクリスマスプレゼントは北極に忘れてきていたのです。でも今から取りに帰ったのではとても間に合いません。ところがなんと、ババベルが気付いてクリスマスプレゼントの袋を持ってきてくれたのです。「しかし今からでは間に合わんぞい‥‥」「だいじょうぶ! みんなで力を合わせればきっと朝までに間に合うわ! マリリンベルルンリンリンリ〜ン、みんなをサンタさんにしてちょうだい!」 花魔法でユーリたちもサンタクロースに! 袋を分けてさっそく子供たちの家へ。枕もとの靴下の中にプレゼントを届けてあげるのです。
朝にはプレゼントも配り終わり、ジジベルたちは北極に帰っていきました。マリーベルたちの協力で今年もみんなの元へとクリスマスプレゼントが届いたのでした。
〈次回予告〉 〜 #47 「がんばれ! タンバリン」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。冬は、北の国から渡り鳥さんたちがかえってくる季節。ところが、あのピッチーが途中でゆくえ不明になってしまったんですって。ユーリを元気づけようとして、逆に泣かせてしまったタンバリンは、ピッチーをさがしに北の国に向かったの。次回、花の魔法使いマリーベル、『がんばれ! タンバリン』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24