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第21話 (92.06.22放映)
〈解説〉 |
花の魔法使いマリーベル全話中でも特に魅力的なゲストキャラ、星の妖精ポーラを迎えての素晴らしい一作。ポーラの魅力はひとことで表わせるものではないが、その直情的な性格は我々の心を強く引くものがあるといえよう。
〈ストーリーあらすじ〉 |
フラワーハウスの屋根に寝そべってきれいな星空を見上げるマリーベルとタンバリン。音ひとつない静かな夜、きらめく流れ星に願いごとをする二人‥‥ところが突然、その流れ星がフラワーハウスのすぐそばに落ちてきたのです。
おそるおそる近づいてみると、そこにいたのはデッキブラシを持った泥だらけの一人の女の子。その子は星の妖精ポーラ。さっそくフラワーハウスにご招待です。
星の妖精はみんなきれい好き。シャワーを浴びてすっきりすると今度はお礼といってフラワーハウスのお掃除を始めました。一晩たって朝になるとフラワーハウスはピッカピカ。壁はおろか天井まで光ってみえるのです。遊びに迎えにきたケンやユーリもびっくり。そしてポーラもいっしょにみんなで街へ遊びにでかけます。
地上の世界を見てポーラは大感激。自動車の洗車を見てまた感激。思わずまわりにあった車を全部ピッカピカにしますがお店の人に怒られてしまいます。「困るよ君、商売の邪魔しちゃ。しょうがないなあ、子供じゃ怒るに怒れない。」 ところがその言葉にポーラは真っ赤になって怒るのです。「子供じゃないわよ!」 駆け出して行ってしまうポーラ‥‥
公園でポーラに訳をたずねても黙ったまま。そこにボンゴやタップ、ビビアンといっしょにローズおばあちゃんがやってきました。今日はみんなでプラネタリウムに行く約束をしていたのです。ポーラが星の妖精だと聞いて、ポーラも誘ってみんなで星を見に行くことになりました。
プラネタリウムの中は満天の星空。本当は乙女座さんは肩がこって大変だとか、星座の物語と本当の星座さんとの違いを聞いて驚くマリーベルたち。ところがさそり座を見ると、ポーラは声を殺して泣き出してしまうのです。プラネタリウムを出てもポーラはしょんぼり‥‥
その夜、子供たちだけで星を見にマリーベルの丘にやってきました。ところが、晴れているのに星がひとつも見えないのです。つまらなくなってボンゴとタップ、ビビアンが帰ってしまうとポーラが大声で泣き出すのです。「星が見えないのはあたしのせいなの!」「どういうことなの、ポーラ?」
ポーラは星や星座をきれいにみがく、星の管理人。夜空に星がきれいに輝くのは、ポーラがいつも星たちをピカピカにしているからなのです。でもこの仕事はとっても大変な上に、ポーラはまだ新米。ポーラが落ちてきたあの日、いつもと同じように流れ星のスケートボードに乗って仕事をしているとさそり座さんがポーラにうるさく命令したのです。「ったく子供 の仕事ってのはいいかげんでいけねーや!」「子供じゃないわよ! バカ!」 ポーラは怒って走り出してしまうのです。「あたしだっていっしょうけんめいやってるのに‥‥」 ふとしたはずみでポーラは流れ星のスケボーからすべり落ち、サニーベルの街へと落ちてきたのです。その流れ星のスケボーがないとポーラは空を飛べず、星の世界に帰ることができないのです。
「そうだったの。よ〜し、マリーベルにおまかせ! マリリンベルルンリンリンリ〜ン、魔法の香水で、みんなをたのしく飛ばして!」 すると、みんなの肩や背中にお花のつぼみが。「これを使って、たのしいことを考えれば自由に空を飛べるの!」 みんなが空を飛んでるのをみて泣いていたポーラも思わず笑い出して空に飛び出します。「みんなを星の世界に招待するわ!」 ポーラがブラシをひとふりすると、空に星の世界への入口ができるのです。
星の世界ではヘラクレスおじさんがポーラを出迎えてくれました。「じゃあさっそくおそうじ開始!」「そのまえに、おまえをいちばん待っているやつのところへ行ってやってくれないか?」‥‥誰よりもポーラの帰りを待っていたのは、他ならぬさそり座さんだったのです。しょんぼりしてため息をついていたさそり座さんも、ポーラを見てにっこり。「うん、ごめんね!」ポーラがごしごしみがいてあげると、さそり座さんも喜んでくれるのです。マリーベルやユーリ、ケンもいっしょにみんなでおそうじです!
すると、まったく星のなかった夜空に星座や天の河の輝きが戻ってきました。帰りかけたビビアンたちの上に見事に美しく広がる星々‥‥ポーラも元の笑顔を取り戻すのでした。「ありがとう、マリーベル!」「マリーベルに、おまかせよ!」
〈次回予告〉 〜 #22 「ケンの初めてのお使い」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。ケンがお使いにでかけることになったの。でも、ケンは電車にひとりで乗るのって、はじめてなんだって。心配しないで、ユーリ! ふたりでケンが、ぶじにお使いできるように見まもってあげましょう! 次回、花の魔法使いマリーベル、『ケンの初めてのお使い』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24