![]() |
第24話 (92.07.13放映)
〈解説〉 |
このシナリオから、ジート関係の話に利益・権威・名誉といった要素が色濃く入ってくる。また、なぜジートが妖精の存在を世間に示そうとすることになったのかが分かる過去の経歴が物語られていることにも注目したい。
〈ストーリーあらすじ〉 |
入院中のジートがビビアンに持ってきてもらったラジコン飛行機。それは以前、タンバリンをつかまえるときに使ったものでした。ジートはそれに積み込んでいたカメラでタンバリンを写しておいたのです。
ところがその写真はピンボケで、テレビ局に持っていっても本物の妖精をつかまえてこないとテレビには出せないと言われてしまいます。「今すぐ、妖精をつかまえてきます! うんうん。」 ジートは妖精探知器を片手に、サニーベルの街のはずれにある森の中に踏み込んで行きました。
「必ず妖精をつかまえてみせるぞ。妖精が本当にいるってことをみんなに認めさせるんだ!」 しかし意気込むジートとは裏腹に、探知器にはまるで反応が現れません。そのうち、午後の暖かな日差しの中、つかれて木に寄り掛かっていたジートはうとうと眠り込んでしまうのです。そんなジートが見たのは、子供の頃の夢。妖精がいると言っても誰にも信じてもらえず、まわりからウソつきジートと呼ばれて仲間はずれに‥‥
‥‥そんな悲しい夢からふとジートが目を覚ますと、妖精探知機に反応が! 辺りを見れば、妖精がたくさん飛び回っているのです! ジートはあわてて虫取り網を振り回し、一匹の妖精さんをつかまるのです。大よろこびで妖精カゴにうつすジート。「せまいけど、がまんしてね。このカゴは特殊な電波が流れていて消えたり隠れたりすることはできないのだよ。うんうん。」 ジートは自転車に乗ってテレビ局に。電話してみれば、四時からのワイドショーに出してくれるというのです。「やった、これで妖精の存在をみんなに認めさせることができるぞ! うんうん。」
ユーリたちとフラワーハウスで遊んでいたマリーベルは、助けを求める声を聞きつけて急いで森に向かいます。マリーベルを呼んだのは、森の中の一本の木。ジートにさらわれた妖精さんのことを聞き、大急ぎでジートを追うのです。ジートがテレビ局にたどりつく前に、なんとかジートを止めないと! 「マリーベル、このままじゃ追いつけないよ!」 マリーベルは空からジートを追います。
そして、足取りも軽く自転車をこぐジートの前に突然立ち塞がるマリーベル! 「ジート、妖精さんを返しなさい!」 しかしジートは自転車で無理矢理階段をかけおり森の中へ。その森を抜ければもうテレビ局!
「マリーベルにおまかせよ! マリリンベルルンリンリンリ〜ン、森の木さんたち、妖精さんを助けるのをてつだって!」 すると森の木たちが動き出して、ジートの行く手をはばむのです。いつまでたっても森を抜け出せないジート。ついには森の木の根につまづいて自転車ごと転倒、気を失ってしまうのです。
‥‥ジートが意識を取り戻して時計を見ればもうすぐ四時。大あわてでテレビ局に向かいます。そしてとうとうジートはテレビに出演。ワイドショーでジートが紹介されたのを見てユーリのパパとママ、バートさん、ローズおばあちゃんみんなが驚きます。ところが自信満々にジートが開けた妖精カゴの中に入っていたのはなんと変な顔をしたぬいぐるみ。「ジートさん、これはどういう冗談です‥‥?」 マギーさんもひきつり顔。バートさんは顔を真っ赤にして激怒するし、ローズおばあちゃんは苦笑い。ジートが気を失ったときに、マリーベルが妖精さんを助け出していたのです。妖精さんも森に戻って一件落着。しかしジートはまた新たな作戦を練っていたのです。
〈次回予告〉 〜 #25 「ユーリといたずらイルカ」 〜 |
はーい、あたし、マリーベル。みんなと、海のおへそを見にきたんだけど、そこへあらわれたイルカさんが、海のおへそを持っていっちゃったの。このままじゃ、海の水がひあがっちゃう! おねがいユーリ、イルカさんから、海のおへそをかえしてもらってきて! 次回、花の魔法使いマリーベル、『ユーリといたずらイルカ』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24