第17話 (92.05.25放映)

〈解説〉

 10話『妖精ハンター・ジート登場!』に引き続きジートの再登場である。本放映時からいろいろ言われているシナリオではあるが、押さえるところはきっちり押さえてあり、ジート関係のシナリオをひと通り見たあと再度見直すと納得のいく構成になっている。この辺のしっかりした作りはさすがマリーベルだと言えよう。

〈ストーリーあらすじ〉

 ある日の昼下がり、ローズおばあちゃんのうちでなわとびをしているマリーベルとユーリ、ケン。そんな3人をじっと観察している妖精ハンターのジート‥‥ジートは以前、タンバリンを捕まえようとして逆にマリーベルにこてんぱんに。それにもかかわらず、まだタンバリンのことを諦めていなかったのです。

 運悪く、マリーベルの髪の毛の中から出てなわとびをしているところをポラロイドカメラで撮られてしまったタンバリン。ジートはその写真を見せてマリーベルにタンバリンを出せと迫るのです‥‥花魔法を使ったらジートにマリーベルが魔法使いだとわかって余計にややこしいことになってしまいます。もう絶対絶命!

 「ジート! まだくだらんことをやっとるのか!」 ところが、そこに怒ったバートさんが出てきてタンバリンの写真を燃やし、ジートを家に引きずり戻してしまうのです。マリーベルたちはほっとひと安心。

 家でバートさんに怒られるジート。ジートがいくら言っても妖精はいないとバートさんは言い張るのです。どうしたらみんなに妖精を信じてもらえるのか‥‥ふとジートはとんでもないアイディアを思い付きました。

 次の日の朝、ジートは大好物のキャットフードを使ってリボンを捕まえ、連れていってしまいました。リボンが急にいなくなって心配になるみんな。マリーベルはおさがし香水でリボンのにおいを追います。においが切れたのはバートさんの家。その門扉のところにジートからの手紙が置いてあったのです。「リボンは僕が預かっている。妖精と交換しよう。ロッキン海岸のシーサイドハウスで待っている。」‥‥

 ユーリたちには何も言わずに海岸に来たマリーベルとタンバリン。「許せないのはジートよ! こらしめてやらなくっちゃ!」

 「よく来たね、マリーベル。」 ジートと向き合うマリーベル‥‥「あなたってかわいそうな人ね。いくら妖精を捕まえたいからってリボンを捕まえるなんて。」「僕だってこんなことしたくなかったけど、誰も妖精がいることを信じてくれないんだ!」「あたしは妖精の味方よ!」

 ジートはリボンを乗せたラジコン飛行機を操って、海の向こうにある桟橋に飛ばします。魔法も使えず、どうにもしようのないマリーベル‥‥しかも満ち潮になれば桟橋は海の中に沈んでしまうのです。耐えかねたタンバリンが飛び出して、リボンを助けに! しかし、ラジコン飛行機は逆にタンバリンに向かって飛び出し、まばゆい光を! 目がくらんだタンバリンに飛行機からネットが飛び出し、とうとうタンバリンはジートに捕まってしまうのです。

 しかもそのネットは妖精捕獲ネット。タンバリンは逃げ出すことができないのです! 「フラワーループ、出ておいで!」 とうとうマリーベルは魔法を使ってしまいます。フラワーループでタンバリンは逃げ出し、マリーベルは花の魔法使いに変身! 「マリリンベルルンリンリンリ〜ン、マリーベルの魔法の香水でジートにおしおき! あっちへ飛んでいけー!」ジートは遥か彼方へ飛ばされてしまうのです。 ところがシーサイドハウスの方からリボンが駆けてきました。飛行機に乗っていたリボンはぬいぐるみだったのです。「いっけなーい、やりすぎちゃった。」家に帰ってきたマリーベルは、みんなにリボンが海岸で迷子になっていたと伝えました。「マリーベル、ジートのことなんでみんなに話さないんだよ?」「ジートって、そんなにわるい人じゃないんじゃないかなって気がするの。」

 ところが病院でジートはマリーベルのことを調べていたのです。「そうか、マリーベルは花の魔法使いだったのか‥‥」 まだジートはあきらめそうにありません。

〈次回予告〉 〜 #18 「ボンゴとタップの大航海!?」 〜

 はーい、あたし、マリーベル。ボンゴとタップが、難破船をみつけたの。それはふたりだけのひみつだったのに、ボンゴがあたしたちにしゃべったもんだから、タップがおこってケンカんなっちゃった! よーし、あたしの魔法で、ふたりを仲なおりさせてあげるわね! 次回、花の魔法使いマリーベル、『ボンゴとタップの大航海!?』。マリーベルに、おまかせよ!


  

Marybell Story Digest Ver.1999.07.24