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第23話 (92.07.06放映)
〈解説〉 |
舞台をサニーランドに移しての、ちょっとした心あたたまるお話。追っ手から逃げたりするあたりなど割と定番的なところもあるが、三十分一本ものとしてみるとよくまとまっているシナリオである。
〈ストーリーあらすじ〉 |
サニーベル湾にある小島、サニーランド。最近、島にあるほら穴から人魚の歌声が聞こえてくるという話で、テレビ局の人が取材にきていました。遊びに来ていたマリーベルたちが聞くと、レポーターのマギーさんも「ほんとにいたわけじゃないのよ、洞窟に吹き込む風の音が、歌みたいに聞こえたんだろうって話なのよ。」
ところがマリーベルたちがその洞窟の前に立つと、確かにかわいらしい声が風に乗って聞こえてくるのです。調べてみれば、洞窟のつきあたり、かろうじてマリーベルたちがすり抜けられるぐらいのすき間の奥深く、人魚の赤ちゃんが海藻のゆりかごにゆられて流れついていたのです。海と水面下でつながっているせいでとってもきれいにきらめく水面‥‥ユーリは赤ちゃんにリトルと名前をつけてかわいがってあげます。
マリーベルが調べてみると、その人魚は南の人魚の一族の赤ちゃんだと分かりました。一緒に来たローズおばあちゃんの協力もあって、マリーベルたちはリトルのおかあさんたちが住んでいる場所をお魚さんたちに聞いて回ります。しかしまるで手掛かりもつかめないのです。
しかもその様子を漁師さんが見ていたからたいへん! テレビ局の人がそれを聞きつけ、リトルをかわいがっているユーリとケンのところにやってきてリトルを出せとせまるのです! 急いでコンパクトでマリーベルに助けを求めると、ユーリにせまるディレクターさんの足もとにフラワーループが! ループに落ちて、ディレクターさんはサニーベルの街に飛ばされてしまいました。
ところがその一瞬のすきに、リトルが一人でどこかへ行ってしまうのです。大あわてでリトルを探すみんな‥‥そんなとき、ローズおばあちゃんがリトルのいた洞窟の奥から流れてくる歌声を聞きつけたのです。行ってみれば、なんと、リトルは自分でゆりかごに戻って歌をうたっていたのです。「人魚たちの歌は仲間たちへの連絡に使われているはずよ!」 でもリトルはまだ赤ちゃんだから、歌声がママたちのところまで届かなかったのです。「マリリンベルルンリンリンリ〜ン、リトルの歌を、遠くまでとどけて!」 マリーベルはたくさんのフラワースピーカーにのせてリトルの歌をとどけました。そのうちのひとつは遠く南極の海の底にある南の人魚の一族の元へと‥‥
「リトルのパパやママに、歌はとどいたかしら‥‥」 もう日も水平線の向こうに隠れようとするそのとき! 大きな貝の舟に乗ってリトルのパパとママがやってきたのです。嵐で迷子になったリトルに出会えてリトルのパパもママも大よろこび。そして夕陽のなか、リトルはまたパパとママといっしょに、南の海へと帰っていきました。
〈次回予告〉 〜 #24 「またまたジートがやってきた」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。たいへんたいへん、大変! 妖精ハンタージートが妖精さんをつかまえちゃったの! しかもテレビに出して、みせものにしようとするのよ。ジートがテレビ局につくまえに、妖精さんをたすけ出さなくっちゃ! 次回、花の魔法使いマリーベル、『またまたジートがやってきた』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24