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交通安全
〈解説〉 |
もともと東映株式会社教育事業部が教育用に制作したものなので、本編との間には例えば公園の周りが舗装道路になっているなどといった細かい違いがある。本編最終話より時間的に後のストーリーになっているようである。
〈ストーリーあらすじ〉 |
今日はサニーベル公園でみんなで鬼ごっこ。鬼のマリーベルはユーリやケン、リボンを追いかけますがなかなかつかまりません。「マリーベルさっきっから鬼ばっかし」 タンバリンに言われてマリーベルは思いっきり走ってケンにタッチ! 今度はケンが鬼でマリーベルを追いかけます。ところが逃げるのに夢中になってマリーベルはつい道路に飛び出してしまうのです。「マリーベルそっちは!」 そこに走ってきた車がマリーベルに! ‥‥しかしかろうじて車はマリーベルの目の前で止まり、マリーベルは思わず地面にへたってしまいます。
「ケガはなかった? だいじょうぶ?」 そこにちょうどやってきた婦警さんがマリーベルたちに話しかけます。「し、死ぬかと思った‥‥」 ほっと胸をなでおろすみんな。子供の交通事故は飛び出しが一番多いこと、道路では安全を確かめることが第一と聞き、みんなは婦警さんにお礼を言って走っていきました。
ところが今度は信号のない横断歩道。マリーベルたちは手をあげただけで安心して、左右を確認しないで渡ろうとしてしまうのです。婦警さんが呼び止めたマリーベルたちの前を、猛スピードでかけ抜けていく車! マリーベルたちはびっくりして横断歩道を戻ってきます。信号がないから車が止まるのを確かめてから渡らなければいけないと言われ、今度はちゃんと左右を確かめて婦警さんといっしょに道を渡っていくのです。
交差点の信号にやってきたみんな。信号が青になったら渡るというマリーベルたちに、婦警さんは信号があっても曲がってくる車があるからちゃんと左右を注意しなければいけないと言います。「要するに、事故はいつ起きるかわからないから、どんなときも注意をしなくちゃいけない、ってことよね?」「それから、人まかせにしないで、自分で気をつけなくちゃいけない、ってこと。」「青信号だからって安心しちゃいけないんだよね。」「そう。それじゃあ、車に気をつけながら遊んでね。」
婦警さんと別れたあと、マリーベルたちはかくれんぼをしているビビアンたちに出会います。ところがビビアンはトラックの真後ろで数をかぞえてるし、ボンゴはなんとトラックの真下に隠れていたのです。その上ひょっこりボンゴが下から顔を出すと、トラックが突然ゆっくりとバックを始めたのです! もう絶体絶命!‥‥しかし幸いそこにやってきた婦警さんが笛を鳴らしてトラックはストップ。「だめじゃないのボンゴ! もうすこしで引かれるところだったのよ!」 ボンゴを責めるユーリ‥‥「とにかく、みんなトラックから離れて、道の端に寄って。道路や特に車の周りでは絶対遊んじゃダメですよ。」
ところがここは駐車禁止地帯。これ以上減点されたら免許取消と、トラックを運転するライトは突然エンジンをふかして猛スピードで逃げ出します! 道路を爆走するトラックを、婦警さんはミニパトカーで、マリーベルは空から追いかけます。「信号を守らなきゃダメでしょ!」 その前方で、風船を飛ばしてしまった女の子が突然道路に飛び出してきてしまうのです! 「由香ちゃん!」「マリリンベルルンリンリンリ〜ン! フラワーパラシュート!」 マリーベルが花魔法で出したパラシュートで、トラックは由香の直前でストップ。由香のおかあさんは助かった由香を抱きしめるのです。追ってきた婦警さんもほっとひと安心。「どうもありがとう、マリーベル!」
「マリーベルのおかげよ、どうもありがとう!」「おやすい御用よ、でも由香ちゃん、道路に飛び出しはダメよ。」 そして飛んでいった風船も、タンバリンが取ってきてくれるのです。「どうもありがとう!」 これで一件落着、思わずみんなもほほえむのでした。
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24