第1話 (92.02.03放映)

〈解説〉

 葦プロの魔法少女の第四作目、花の魔法使いマリーベルの記念すべき第1話である。顔見せ的なストーリーにはなっているが、この作品の持つ独特な雰囲気が非常によく出ており、なによりもやさしさを見せてくれるストーリーに仕上がっている。

〈ストーリーあらすじ〉

 海の見えるサニーベルの街。ユーリのうちは一ヶ月前からこの街に引っ越してきてフラワーショップマリーベルをやっていました。ところがなかなかお花は売れてくれません。

 ある日、ユーリとケンはご近所のローズおばあちゃんの家の犬のリボンといっしょに丘にのぼってマリーベルの絵本を読んでいました。ケンとリボンはホントにこの本が大好き。「こんなとき、魔法使いのマリーベルがいてくれたらなぁ‥‥」 お店のことを心配してふと二人がつぶやくと、どうでしょう! 辺り一面が急にまぶしく光るのです。「こわがらなくてもだいじょうぶよ!」とかわいい女の子の声。光の中から一輪のきれいなお花がニョキッと。そのお花が輝いたかと思うと、目の前に黄色い髪の女の子が立っていました。

 びっくりするユーリとケン‥‥「はーい、こんにちは! 私、マリーベル!」 マリーベルは困っているユーリとケンを助けにやってきたのでした。「おともだちになりましょ! よろしくね!」

 フラワーハウスの素で丘のてっぺんに自分のうちを作ったマリーベル。中でユーリとケンは花魔法界に住むナスのおばけみたいなシーリーコートのタンバリンに出会います。さっそくみんなでフラワーショップマリーベルへ行きました。

 「ふ〜ん、そうなの。なるほどね。それであたしを呼んだのね。」 お花さんたちと話をしたマリーベルは、ユーリのママとパパにお花の扱い方がちょっとだけ間違っているといいます。信じてくれないユーリのパパとママ。「マリリンベルルンリンリンリ〜ン、花の言葉が、わかるようにな〜れ!」 パパとママはびっくり! お花がしゃべりだしたのです。パパとママは大あわてでお花さんのお世話です。「なんだかみんなお花が元気になったみたい。」

 ところが大変! 魔法の花びらが街じゅうに広がって大混乱! でも、マリーベルはいいことを思い付きました。「お花さんたちみんな、フラワーショップを宣伝してちょうだい!」 するとどうでしょう! 街じゅうの人たちが、フラワーショップマリーベルにお花を買いにきたのです。ユーリもケンも、パパもママもみんな大よろこび。とうとうお花が売れるようになったのです!

〈次回予告〉 〜 #2 「お隣さんは花嫌い」 〜

 はーい、わたし、マリーベル。わたしの活躍、見てくれた? これでフラワーショップマリーベルもひと安心と思ったら、またまた大問題! お隣に住むバートさんがフラワーショップをやめろって乗り込んできたの。バートさんって、花が大っ嫌いなんだって。次回、花の魔法使いマリーベル、『お隣さんは花嫌い』で、マリーベルに、おまかせよ!


  

Marybell Story Digest Ver.1999.07.24