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第5話 (92.03.02放映)
〈解説〉 |
街の想い出がいっぱいつまった木、それがめぐりあいの木。そして、めぐりあいの木が忘れかけていたなにかを思い出させてくれたマリーベル。こうしたちょっとしたやりとりが、みんなの心を、そして我々の心を暖かくしてくれるのではなかろうか。
〈ストーリーあらすじ〉 |
サニーベルの街にある大きないちょうの木、めぐりあいの木。恋人どうしが願いをかけると必ず結ばれるという言い伝えがあるこの木は、サニーベルの街が生まれるずっと前からここを見守っていました。
マリーベルたちは散歩の途中でめぐりあいの木のところに来ていました。みんなで楽しくおしゃべりしていると、そこへやってきたビビアンが突然びっくりするような話をしたのです。なんと、めぐりあいの木があした切り倒されるというのです。マリーベルたちはびっくり! 若葉も芽も出ないから枯れてしまっている、いつ倒れてくるか分からないからとバートが市に頼んで切り倒してもらおうとしたのです。
「だいじょうぶ、なんとかなるわよ! この木は枯れてなんかいないわ。」 この木はおじいちゃんだから疲れて眠っているのだとマリーベルは言います。
「マリーベルタンバリン! 魔法のペンダント、出ておいで!」 ところがペンダントでめぐりあいの木さんとお話をしてみてまたびっくり! なんと、もう疲れたからそろそろ切り倒されても仕方ないと思っていたというのです。「どうしよう‥‥花の魔法使いは困っている人を助けたり応援することはできるわ、だけどいやがっている人の心を無理矢理変えられるわけないでしょ?」 マリーベルはどうしたらいいのか困ってしまいます。
「めぐりあいの木は枯れてなんかいないの。ただ休んでいるだけなのよ!」 ‥‥たとえそうであっても明日の昼までに葉っぱでもつけない限り、街の人たちを納得させることはできないだろうとタクローは言います。
しかし、マリーベルはいいことを思い付きました。「めぐりあいの木の心の中は、きっとおなかをすかせた時みたいにからっぽなんだわ! めぐりあいの木に、みんなの思い出を心いっぱい食べてもらうのよ! マリリンベルルンリンリンリ〜ン、みんなの思い出をあつめて!」 花魔法で街のみんなの思い出をあつめてめぐりあいの木さんにプレゼントします。「この街にいる人は、みんなあなたに長生きしてほしいの。」 するとめぐりあいの木さんの頭の中に、みんなの思い出が次々と浮かんでくるのです。泣きじゃくるケ
ンや、小鳥に餌をやっているユーリ‥‥
それを見て、自分がどれだけ人に愛されていたのか分かっためぐりあいの木はまたがんばることを決意したのです。「ありがとう、子供たち。みんな、見ていておくれ!」 めぐりあいの木はみるみるうちに青く葉の生い茂る美しい木になりました。「マリーベル、そして子供たち、ワシはおまえたちに大切なことを教わったようだ。本当に、ありがとう」 そして、めぐりあいの木はまたこれからも、サニーベルの街を見守ってくれるのでしょう。
〈次回予告〉 〜 #6 「50万年目のケンカ」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。きょうは、わたしとタンバリンが出会った記念の日。たのしい一日のはずだったのに、どういうわけか大げんかになって、タンバリンは家を飛び出していっちゃったの。いいもん! わたしだって一人でやっていけるんだから。次回、花の魔法使いマリーベル、『50万年目のケンカ』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24