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第14話 (92.05.04放映)
〈解説〉 |
いわゆるガキ大将っぽいボンゴを主人公にして、母の日の暖かい家族の情景を描く一作。ボンゴの家族の一連の移り変わりは素晴らしい人間ドラマを描いているのではなかろうか?
〈ストーリーあらすじ〉 |
明日は母の日。ユーリもケンもタップもお母さんへのプレゼントの用意に大忙し。ところがボンゴは母の日を知りませんでした。みんなからその話を聞いて、ボンゴは家のパン屋さんをひとりできりもりするお母さんになにかプレゼントしようと思ったのです。
ところがなにが欲しいのかを聞いてみれば、なんと、真っ赤なスポーツカー。ボンゴのお母さんは、それに乗って世界一周するのが小さい頃からの夢だったのです。困り果てたボンゴは花魔法でスポーツカーを出してもらおうとマリーベルのところに頼みにいきました。
夕方になって店を閉めたあと、お母さんを店の裏に呼んだボンゴ。「さ、目をつぶってよ」 来てもらったマリーベルの花魔法で「真っ赤なスポーツカーよ、出ておいで!」 目を開けたお母さんはスポーツカーを見てびっくり! 「この車、うちではしばらく使わないんです。よかったら、遠慮しないで使ってください!」 車に乗ってボンゴのお母さんも思わずうっとり。
そんなお母さんを見て、ボンゴとお父さんは店を二人にまかせて出かけることを薦めるのです。お母さんは自分がいなくても大丈夫かとちょっと心配。でも、好意に甘えて行かせてもらうことにしました。
そして次の日の朝、ボンゴのお母さんは世界一周旅行に出発していきました。ボンゴとお父さん、そしてお手伝いにきたマリーベルやケン、ユーリたちみんなでお店番です。ところがパンがなかなか焼けずにてんてこまい。お店のパンはすぐに売り切れ、ようやっとできたパンも飛ぶように売れて一瞬でなくなってしまうのです。揚げ句の果てには店じまいのうわさまでたつ始末。
「ああ、やっぱり母さんがいてくれなきゃうちの店はだめだ‥‥」 お店の前にはパンを買おうとすごい人の山。もうマリーベルにも押さえきれなくなったそのとき! なんと、ボンゴのお母さんがお店に帰ってきたのです。「帰ってきちまったのかじゃないよぉ、なんだいこのありさまは?」
‥‥ようやっと片付き、店じまい。店の裏に置いてあるスポーツカーに乗って、お母さんはボンゴとお父さんにこう言うのです。「世界は一人で旅するには広すぎる」、と‥‥ボンゴやお父さんと一緒でなければ、楽しくないと気付いたのです。
「そうだ! ボンゴのお母さんに、ステキな母の日のプレゼントをあげちゃおう!マリリンベルルンリンリンリ〜ン、世界一周旅行へ、ご招待!」 フロントガラスが突然輝いたかと思うと、あたりの景色が突然変わったのです。エッフェル塔、スフィンクス、ピラミッド。マリーベルが花魔法で世界中のいろんなところを見せてくれたのです。お母さんは大よろこび! ボンゴの母の日は大成功でした。
〈次回予告〉 〜 #15 「ユーリに恋した王子さま」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。公園で見つけた銅像の王子さまを、魔法でうごけるようにしてあげたの。王子さまったら、ユーリとおともだちになりたいんだって。ユーリもまんざらじゃないみたい。よーし、今夜はふたりだけの、ダンスパーティーよ! 次回、花の魔法使いマリーベル、『ユーリに恋した王子さま』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24