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第13話 (92.04.27放映)
〈解説〉 |
誰もが持っている子供時代のいろんな想い出。そんな想い出を、人は写真や物を見て懐かしむ‥‥ オモチャを軸に、自分にとって大切な想い出とは何かを子供たちに問いかける一作。
〈ストーリーあらすじ〉 |
ケンのパパが屋根裏部屋で偶然見つけた模型機関車。それは、パパが子供だったころとてもよく遊んだ想い出のオモチャでした。パパは部屋でそれを広げて子供のように大はしゃぎ。それを見たケンは自分も想い出のオモチャが欲しいと言い出しました。クマのぬいぐるみ、ゲームウォッチ、模型飛行機、怪獣‥‥部屋じゅうのオモチャをかき集めても想い出のオモチャは見つかりません。「ぼく、探しにいく!」 ケンは自分の想い出のオモチャを探して街に飛び出していきました。
でも、オモチャ屋さんにはそんなオモチャはありません。ケンを追って一緒に出てきたユーリとマリーベルも困ってしまいます。マーズおじいさんの古道具屋さんの前に来たケンたち。中に入ってみると、古いオモチャがたくさん。想い出のオモチャが欲しいというケンにマーズさんは苦笑い。「想い出のオモチャなんて無理に見つけ出すもんじゃないからな。坊やの探しているオモチャは、たぶんここにはないと思うよ。」 でもケンは、オモチャを一つずつ調べはじめます。マーズさんは奥の背もたれ椅子に腰かけて様子を見ているうちに寝てしまいました。
ケンがふと横を見ると、マリーベルはオモチャに向かってなにかを話しかけていました。マリーベルはオモチャの想い出とお話をしていたのです。「そうだ! みんなで想い出の世界に行きましょうよ!」 みんなで花の馬車に乗って出発です! あたり一面きれいな色‥‥「ようこそ、想い出の世界へ!」 マリーベルたちをたくさんのオモチャたちが出迎えてくれました。「オモチャさんたち、みんなの想い出を見せてもらいたいの。」 楽しそうなお祭りのときにみんなが使った仮面さん、雪の降る日、プレゼントに渡されたオルゴールさん、雷の日、怖がっていた女の子が抱き締めていたクマさんのぬいぐるみ‥‥
「ねえきみ、いっしょに来てよ。このクマさんに、ぼくの想い出のオモチャになってもらうんだ。」 無理矢理クマさんを引っ張って連れていこうとするケン。すると、回りのオモチャたちが怒って花馬車に攻撃してきたのです。「人の想い出を自分の物にしようだなんて、こんな悪い子は見たことないわ!」 このままでは大変! 花馬車で急いで逃げようとしますが逃げ切れないのです。しかもそのはずみにケンが窓から外に落ちていってしまったのです! ケンの回りをとりかこんだオモチャたち‥‥もう絶対絶命! そのときです。どこからか一台の飛行機が飛んできてケンを救出! しかもその飛行機は、ケンが小さいとき一番大事にしていたオモチャだったのです。
「そうか、ぼくにも想い出のオモチャがあったんだ! ごめんなさい、みんな。」 オモチャたちもケンを許してくれました。「いつまでも、なかよくな。」 マーズさんのお店に戻ってきた拍子に、マリーベルたちはお店の品物を柵から落としてしまいます。その音で目覚めたマーズさん。「おや? これはうちのじゃないぞ。」 ゆかにバラバラに落ちていた中から拾いあげたオモチャは、なんとケンの想い出の飛行機だったのです。「おお、そうか。やっと見つけたね。」 マーズさんもにっこり。ケンもようやく想い出のオモチャを見つけて大よろこびでした。
〈次回予告〉 〜 #14 「ボンゴの母の日プレゼント」 〜 |
はーい、わたし、マリーベル。もうすぐ母の日。みんな、プレゼントの用意はOK? ボンゴったら、母の日のこと知らなかったんだって。そこで、お母さんにほしいものを聞いてみたら、なんとそれは、まっかなスポーツカーだったの。次回、花の魔法使いマリーベル、『ボンゴの母の日プレゼント』。マリーベルに、おまかせよ!
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24