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火の用心
〈解説〉 |
交通安全同様、東映株式会社教育事業部が教育用に制作したもの。こちらの場合も例えば魔法の香水のプロペラの形が違うなどの細かい違いがあり、本編最終話より時間的に後のストーリーになっているようである。
〈ストーリーあらすじ〉 |
今日のお昼ごはんはユーリのママのホットケーキ。「ママさんのホットケーキ、おいしいのよねー。」 首を長くして待つみんな。ところが突然地震が! 「みんな、テーブルの下にもぐって!」 ユーリのママはみんなに言うと、すぐにガスの火を止め元栓も閉め、そしてテーブルの下へともぐります。テーブルの椅子のクッションをみんなの頭に乗せ、「ここから出ちゃダメよ、じっとしてれば大丈夫だからね。」 しばらくして地震もやみ、みんなもほっとひと安心。「みんな、ケガはないかしら?」「た、助けてー!」 と、お店の方からパパの悲鳴が。落ちてくる鉢植をいっしょうけんめい受け止めていたのです。その姿に思わずみんな笑い出してしまいます。
めちゃくちゃになった部屋をかたづけるみんな。「でもよかったわ、みんなケガがなくて。」 みんなあわてず外に飛び出さず、テーブルの下でじっとしていたからケガもなく無事にすんだのです。「それから、気をつけなくちゃいけないのは火の始末ね。地震のときにあわてて火を消し忘れて火事になることが多いんですって。」
その火事が、実際に街のマンションで起こっていたのです。フラワーハウスの横を通りすぎていく消防車の音を聞き店の外に飛び出したみんな。火事はどうやら街のまん中で起きているようです。「だれかが助けをもとめてる!」 マリーベルは煙の上がっている方へとかけ出します。火事の煙の中で助けを求める由香がかかえている鉢植のお花が、マリーベルに助けを求めているのです。マリーベルは魔法の香水でみんなで空から助けに向かいます。「でも、たくさん消防車が行ったから大丈夫だとは思うんだけど‥‥」
ところがなんと、車の渋滞で消防車が先へ進めなくなっていたのです。「なにをしているんだ! おい、早くどいてくれ!」「マリリンベルルンリンリンリ〜ン! 車さんたち、どいてね!」 マリーベルの花魔法で道の車たちは空へと浮き、消防車はその下を突き進んでいきます。消防車はなんとか間に合い、大急ぎでマンションの消火にかかります。
しばらくすると火もおさまり、由香はマンションから消防士さんたちにかかえられて出てきました。かけ出してくる由香のお母さん‥‥お湯をかけっぱなしにしたまま買い物に出かけてしまい、地震で火事になってしまっていたのです。無事に事もおさまりまわりにかけつけていたひともほっとひと安心。「よかったね、マリーベル!」「マリーベルに、おまかせよ! みんなも火のもとに気をつけてね、とくに地震のときは!」
Marybell Story Digest Ver.1999.07.24